■髄核
プロテオグリカンによって肥厚したゲル状の物質です。
若年者では70~90%は水分で出来ています。
そのため、衝撃吸収としての機能を持ちます!
■線維輪
15~20層のコラーゲン線維の輪です。
大量のエラスチン蛋白を含有しており弾性に富みます。
最外層にはタイプⅠ・タイプⅡコラーゲンが豊富にあるため、円周方向の強度と柔軟性を高めます。
また、前縦靭帯、後縦靭帯、椎体終板をつなぐ役割も果たしています。
この最外層には椎間板優一の感覚神経が走行しています。血管も走行していますが、最外層にしかないため、再生力が低いです。
■椎体終板
比較的薄い軟骨性の蓋で椎体の上下面を覆っているものです。
椎体終板は椎体側と椎間板側で特徴が少し異なります。
椎体側:石灰化軟骨が多く。骨との連結が弱い部位です。weak lineとも呼ばれ、この部位に強い圧縮負荷が繰り返されると損傷することが多いです。また、髄核からプロテオグリカンゲルが流出する原因にもなります。
椎間板側:椎体と椎間板の接着剤としての機能を持ちます。
そして負荷の吸収や力の伝達が困難になる、椎間関節の関節炎が起こるなど種々の症状が出現するようになるのです。【姿勢と腰椎椎間板ヘルニア】