整骨院とマッサージの違いは?整体院との違いも国家資格者が解説
- 投稿日:2024年09月13日
- 最終更新日:2024年09月13日
整骨院とマッサージの違い
整骨院は国家資格である柔道整復師のみが使用できる名称で、マッサージは柔道整復師あるいはあん摩マッサージ指圧師が使用できる手技の名称です。
そのため、本来であれば「xxマッサージ」という店舗名は国家資格者のみが使用できるのですが、実際は無資格者も使用しているケースが多いです。
「あはき法」と呼ばれるマッサージの名称の使用を制限する法律も存在するのですが、ほとんど規制されておりません。
整骨院もマッサージも保険適用可!ただし範囲が異なる
整骨院もマッサージも健康保険を適用した施術が可能です。ただし、適用範囲が異なります。
項目 | あん摩マッサージ指圧師 | 整骨院 |
健康保険適用の対象症状 | 筋麻痺、関節拘縮、慢性的な疼痛など、医療的な必要がある場合 | 骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷など、急性・亜急性の外傷 |
保険適用の条件 | 医師の同意書が必要 | 骨折・脱臼は応急処置以外で医師の同意が必要、その他は不要 |
適用外の施術例 | 同意書のない施術、リラクゼーション目的の施術 | 慢性的な肩こり、腰痛、疲労回復目的の施術 |
主な施術内容 | マッサージ、指圧、あん摩 | 整体、柔道整復による施術 |
対象となる主な症状の例 | リハビリが必要な筋肉のこわばり、麻痺、関節拘縮 | 急な捻挫、打撲、骨折、脱臼などのケガ |
施術の目的 | 医療的リハビリや症状の改善 | 急性の外傷の治癒と回復 |
保険適用の申請手続き | 医師の診断書および同意書の提出が必要 | 一部の外傷(骨折・脱臼)は医師の同意が必要 |
整骨院と整体院の違い
整骨院と整体院の違いは、国家資格を持っているかどうかが違います。
整骨院という名称を使用する場合、柔道整復師と呼ばれる国家資格者が必須です。整体院は無資格でも開業できます。
また上述したように整骨院は保険が適用可能ですが、整体院は保険が適用されません。
もちろん、国家資格の有無だけで技術力は判断できないため、整骨院と整体院のどちらが良いかは一概に言えません。
ただし、整体院は誰でも開業できてしまうため、知識も技術もない方がいる可能性はあることは注意しましょう。
整骨院と接骨院の違い
実は、整骨院も接骨院も中身は全く同じで、院長が好きな名称を選んで使用しています。また「ほねつぎ」という名称も同じです。
余談ですが、柔道整復師法では「ほねつぎ(骨接ぎ)」か「接骨」という表記のみ認めており、「整骨」という表記は認められていないため、今後は整骨院がなくなる可能性もあります。
[参照] 柔道整復師・整骨院・接骨院について
肩こりなどの不調を感じたら整骨院?マッサージ?
癒し目的であれば国家資格の有無問わず好きなお店に行っても問題ないですが、明確な「肩こり」や「腰痛」などの症状を感じた場合は国家資格者が在籍する店舗に行くことをおすすめします。
まとめ
名称 | 詳細 |
整骨院 | 柔道整復師の国家資格者のみが使用可能。「接骨院」や「ほねつぎ(骨接ぎ)」も同じ。 |
マッサージ | 本来であれば柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格者のみが使用可能。ただし、実際は無資格者でもマッサージという名称を使用していることがあるので要注意。 |